CUVEE 3A(3A トロワ・ア)

生産者について

ポルトガル出身の一族「ド・スーザ」家は、両大戦の間にシャンパーニュに降り立ち、1986年に当主となった3代目のエリック・ド・スーザ氏によって、最高のシャンパーニュを造り出す「レコルタン・マニピュラン」としてその名を世に知らしめることとなりました。 エペルネの南部、コート・デ・ブランのアヴィーズに居を構え、コート・デ・ブランの中でもアヴィーズ、クラマン、オジェといった区画に指折りの特級畑を所有しています。 そこに植えられたブドウの大多数が古樹であるため、周囲から羨望の目で眺められるのも無理のないことです。 エリック氏はこれらの畑でビオディナミを実践し、ワインはすべてマロラクティック発酵が施されています。そして同じく発酵には、ジャック・セロスのようにオーク樽を用いているとのことです。急激に品質が向上したシャンパーニュはエリック氏の名とともに、現在の有名な地位を確立させました。

生産地について

アヴィーズ村は、シャルドネの銘醸地として有名ですが、ここで生み出されるブドウは、なんといってもミネラル感と上質感、貴品の高い味わいを生み出します。その秘密は土壌にあり、チョーク質の岩盤や古代生物の化石を含むとのこと。コート・デ・ブランの中でも、最も繊細な土壌といわれています。

醸造方法について

ビオディナミ農法を採用しており、ミネラル感とフレッシュさを与えられたブドウを用います。ワインはすべてマロラクティック発酵が施されています。シャルドネはオーク樽で発酵を行い、ブドウの旨味を存分に引き出します。ピノ・ノワールも同様にオーク樽を用いますが、より大きな樽で発酵させることでより一層ブドウの深みを感じられるようになります。

ブドウ品種について

シャルドネは、気候によってさまざまな味わいを楽しむことができる白ワイン用のブドウ品種ですが、シャンパンの原料としても重要な役割を果たしています。ド・ズーサでは、キレのある酸と芳醇な香りが特徴です。 ピノ・ノワールは、赤ワインに用いられるブドウで栽培が難しい品種です。それゆえ、土地の個性を強く反映することができ、ワインの表情を楽しむことができます。シャルドネとブレンドされることで、高貴な質感の泡を生むことができ、ド・ズーサの繊細さも強調されるブレンド品種です。

香り・味わいなど

白桃、アプリコット、ブリオッシュの香り。熟成感があり、複雑性と厚みのある味わいです。繊細な土壌が生み出すブドウの品の高さと、ミネラル感の中に芯の強さを感じられる1本。 華やかでフレッシュな香りも楽しみつつ、シャルドネらしい貴品さと優雅な余韻も特徴的で、特別な日に楽しみたいシャンパーニュです。

相性のよい料理

焼きたてのクロワッサン、ゴマを使ったものなど、香ばしいものと合わせたいシャンパンです。 以下、the newでソムリエとフードコーディネーターが考案したメニューです。 とうもろこしムース：焼きもろこしの香ばしさが、ワインの熟成感と絶妙！大変美味しいです。 パリパリチキン・オレンジソース：皮目のパリパリ感と鶏肉のジューシーさと、マーマレードの熟したニュアンスが、ワインの複雑さとボリューム感によく合います。ソース多めでも良さそうです。 新じゃがのクロケット ：チーズと衣の香ばしさに、ブリオッシュの香りが好相性です。何個でも食べられそうです。 グリーンサラダ豆乳ごまドレッシング：ごまの香ばしさがジャストマッチします。 ホタテのソテーハニーマスタードソース：はちみつ感、ほたてのむちっとした甘旨みに寄り添います。